第493回 倉澤行洋先生「守る 破る 離れる 再考」 

2月23日は、国際伝統藝術研究会会長の倉澤行洋先生のご講義でした。

・「守」とは、「無我の心」をもって師の教えを忠実に守ること。
・「破」とは、修行を積んで得た「無我の我の心」が「守」を破ること。
・「離」とは、守る心からも破る心からもすっかり離れた「遊戯三昧」の境地。


この「守破離」と同じ解釈ができる思想について、西洋のニーチェ、川上不白、珠光を例に取って解説くださいました。

「守」・「破」を経て「離」の心でもてなす茶会とは、「夏は涼しく、冬はあたたかに・・・」の境地に至るのだという先生の最後のお言葉に感銘を受けました。