第511回 福嶋昭治先生「源氏物語を読む意味」
2019年度最後の教養講座へは二年ぶりのご講演となる福嶋昭治先生にお越しいただきました。
演題に入る前にまず、文学とは何か?なぜ人は文章に心惹かれるのか?について与謝野晶子の『明星』から『恋文』、藤原道綱母の『蜻蛉日記』や山本周五郎の作品や新聞のコラムなどにも共通する、読み手が人の情、何者でもないたった一人の心を語るところから感動が生まれるではないか、歴史の公事とは違う、文学の視点をお教えいただきました。
その上で演題に入っていくという面白いアプローチで進めていただき、文学が苦手であっても古典作品が難しいものでい存在であることをお教えいただけました。